革命は成分でおこなうものではなく、人の理想をもっておこなうものである ☆金 正日

ウリナラの基本原理
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「成分」分類表

「成分」分類表は北朝鮮全人民を核心階層、動揺階層、敵対階層に分け、それを更に51に区別する。
これは動揺階層以下に分類された人々を徹底的に監視・差別する独特のシステムである。 父の出身成分は子や孫にも受け継がれる。

「成分」分類表

三階層・五十一部類

国民を「成分」によって徹底的に差別し、支配秩序としている。
金日成・金正日父子に対し、北朝鮮の国民一人ひとりの「忠誠心」が分類表上に序列化されている。

これは最近始まったことではない。首領様(金日成主席)は1958年5月30日、
人民達の反金日成抵抗運動を根絶するために「反革命分子との闘争」についての決議を採択した。
「成分」分類は、この決議に基づいて実施された「中央党集中指導事業」(1958-1960)に始まる。
これにより全住民の72%が監視対象として分類された。

「成分」には「出身成分」と「社会成分」の二つがある。
「出身成分」は、各個人の家系を三代までさかのぼり、その三代の階層と職業によって決められる。
「社会成分」のほうは、現在の職業や社会的地位によって決められる。
この二つの成分をもとに「三階層・五十一部類」に細かく分けられる。
三階層は、体制に近いほうから「核心階層」、「動揺階層」、「敵対階層」に分けられる。
1.核心階層(金日成政権に忠実)
革命遺家族、戦死者遺家族、被殺者遺家族、人民軍後方家族など。
2.動揺階層(監視対象)
解放後の労働者、中農出身、小商人出身、解放前の一部知識人など。
3.敵対階層(特別監視対象)
地主出身、富農出身、資本化出身、日本統治時の知識人、日本からの帰還者、親米主義者など。
こうした「成分」が、一人ひとりの住民登録台帳に記載され、警察が保管している。
とくに「敵対階層」は、 地域と職場で絶えず監視されている。
「成分」の悪い「敵対階層」は山間僻地への強制移住がすすめられ、すでに完了している。
7万余人が北部国境地帯に強制移住させられ、6千余人が処刑された

日本からの帰還者は「動揺階層」に分類されており、常に監視および密告の対象となっている。
帰国者と同じ監視対象27種類の中には、 党の除名者や、党の免職者、逮捕・投獄者家族や経済事犯などの犯罪者レベルが含まれている。

進学・就職

北朝鮮では義務教育が終了し、さらに上級の学校に進学を希望するものは、地区の党機関の推薦を必要とする。 党機関の推薦がなければ受験することすらできない。常時監視下にある「敵対階層」出身の子供は、その子供がどんなに学校の成績がよくても、党機関が推薦することなどありえない。

就職においても党機関の命令は絶大で、就職先を本人が自由に選択することはできない。
「敵対階層」出身の子供たちの就職先は、誰もが嫌う炭鉱労働や林業労働など、危険で汚いところの仕事が多い。 親がたまたま「敵対階層」に分類されれば、たとえその子供が優れた能力を持っていても、一生それを発揮する機会が与えられない。
逆に、学校の成績はよくなくても「核心階層」の子供は、進学の際に地区の党機関の推薦を確実に受けることができる。
ただ共産主義国家では、政治局員・書記など党幹部子弟の「裏口入学」は普遍的に見られた現象である。

食糧援助と「成分」

すでに判るように、わが国には人間は平等であるという前提がない。 すると当然、人命も平等ではない。 食料が不足するとき、どの階層に優先的に配給がなされるかはもはや自明のことである。

1990年代前半は、「成分」によって白米と雑穀の混合率に差をつけていただけで、量的な差はつけられていなかった。 しかし、1995年頃から食料の絶対量が不足してくると「敵対階層」「動揺階層」の順番で配給を打ち切っていった。 そして、2002年7月頃から、平壌を含めて全国的に配給制度は完全廃止された。 現在、「核心階層」の中でもさらに限られた人間、「特権階級」(党の課長以上)だけに食料が支給されている。

中国、米国、韓国、日本が、「人道援助」などの名目で食料や金を与えている。
しかし、援助されたその食料は、それを一番必要としている国民のところには届いていない。
300万人以上もの餓死者がすでに出ている。 餓死者が四百万人になれば、北朝鮮の全人口の五人に一人が餓死したことになる。
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