知っているけど話せない

漢字を当てる(用字)

本来同じ和語の表記に意味を区別して使い分ける用字について。
日本語表記に漢字を当てることについて面白い記事を見つけたので引用します。

漢字をどう使い分けるか

「とる」の表記法には「取る」、「採る」、「捕る」があり、
「はかる」の表記法には「計る」、「測る」、「量る」がある。
このような和語に対する用字法に拘ることが滑稽であると論じています。

英語で用字を適用してみる

もし英米人が英語の文章を書く際に、たとえば take というやさしい言葉の書きように頭を悩ませ、
I take umbrella. の take は漢語の「帯」に相当するからとて
I take 帯 umbrella.
と書き、I take salary. の take は漢語の「領」に相当するから
I take 領 salary.
と書き、I take medicine. の take は漢語の「服」に相当するから
I take 服 medicine.
と書き、I take phptograph. の take は……
といちいちその場合に相当する漢語をくっつけて書いていたとしたら、あなたはきっと、
こいつアホじゃなかろうか、と思うであろう。
* 高島俊男『漢字と日本人』より。

昔の「学問」

英語の take は take だから、ある場合に何の漢語に相当しようと関係ない。
日本の国語も本来は同じだが、実際には用字どころか国語よりも漢文使いが正式だった。
漢文は特別な訓練を要するから国語より上等とされた。同様な思い込みは朝鮮にもあった。

「假名」という名称

江戸時代には国語を表記する文化が有ったが学者は漢文調で書くほうが上等に思われた。
学者の文章として国語表記は標準的でなく、新井白石、本居宣長は例外的存在だった。
古来文章は漢文が正式とされ、かな混じりの国語表記は「假名」(非正式)と呼ばれた。

「假名」と「諺文」

それでも日本ではかな混じりの国語表記は1000年以上の歴史がある。
しかし朝鮮では文字使用自体が既得権益と密接に結びつき、ハングルは「諺文」と蔑まれ、
朝鮮人はついに国語表記を知らなかった。朝鮮の国語表記は日本統治時代ハングル発掘に始まる。