知っているけど話せない

記憶レベル(理解語彙と表現語彙)

一言で「知っている」といってもそのレベルに違いがあり、実用レベルとのギャップが生じている。
問題は、知っていることの記憶のレベルは契機がないと自覚しにくいこと。
外国語を理解できるだけでは話すことができない。

記憶の4 段階

知っていることの記憶レベル(習熟度)は大きく以下に分類できる。
  1. ファミリア:  見覚えがあるという程度の弱い記憶。
  2. リコグニション:選択肢から選べる記憶。知っているが自力で思い出せないレベル。
  3. リコール:   自力で思い出せる記憶。学習する上で目標となるレベル。
  4. オートマティック:反射的に取り出せる記憶。名前を聞かれて即答できるレベル。
リコール以上の記憶レベルで初めて外国語を話すことができる。

理解語彙と表現語彙

(passive vocabulary and active vocabulary)
インプット(読解・聴解)できる外国語文は理解語彙でできている。
アウトプット(発話)できる外国語文は表現語彙でできている。
つまり、自分から話せないが見て(聞いて)解れば理解語彙、自分から話せれば表現語彙。
アウトプットの練習は、理解語彙を表現語彙まで高めるための練習と言える。
語学熟成の尺度は表現語彙の割合。

日常行動の自動化

何とか話せるレベルから練習を積むと、ついにはスキルのレベルまで自動化することができる。
リコール ⇛ オートマティック ⇛ 失敗体験
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