英会話は実質自分で身につける

短期記憶 short-term memory

音読も軽度の自発行動であり、単に聴くだけよりは定着効果が大きいです。
電話番号や外国語を音読すると誰でもその場限りの短期記憶が生じる。
これはそのままだと数十秒で消滅するが、音読を繰り返すと長期記憶に変わる。

出力と短期記憶

自発行動で短期記憶を誘発することは記憶の開始点になります。
シャドウイングは低負荷で短期記憶(感覚記憶)を生じるので、繰り返しに好都合です。
補完◯作文の練習はシャドウイングをページ単位で行うイメージ。

短期記憶を育てる(短期記憶⇨長期記憶)

自発行動を通して仮記憶は長期記憶に変化します。シャドウイング(*)は最も低負荷の発話法です。
発話スキルはインプット由来の意味記憶とアウトプット由来の手続き記憶に依存するから失敗体験が不可欠。それは聞き流し系教材と対極のアプローチ。
* 外国語音声を聞いて(インプット)その場で復唱(アウトプット)することで仮記憶に留める。
仮記憶 ⇨ 想起 ⇨ アウトプット ⇨ 長期記憶

シャドウイングとロールプレイ

リスニング中に少し遅れて鸚鵡返しする練習がシャドウイング。感覚記憶に基づく軽微な自発行動。
それに対して、寸劇をやる要領で自分のパートを演じるのがロールプレイ。短期記憶に基づく中負荷の自発行動で、 感覚記憶を使えないから仮記憶が前提になる。
いずれも反復で記憶に定着する効果がある(感覚記憶から短期記憶へ、短期記憶から長期記憶へ)。
短期記憶 | 構文演習 | パターン練習 | ロールプレイ | シャドウイング