慣用表現 idiomatic expression
母語では必ず使う日用会話表現。汎用的な固有表現。
⇨ 発話有効成分
言語毎の固有表現は論理表現できないから、予め知らないと言えない。
⇨ 直訳不能
汎用的な固有表現
慣用表現を集中的に習得した後に逐次理解語彙を追加すれば言語のバランスが取れる。
しかし入力志向語学では慣用表現を習得する前に理解語彙を次々に仕込まれる。
不自由体験の原因
「念の為」「その割には」「どう見ても」「それでもやはり」
のような慣用句はどの言語でも日常的に使うから、使えないと不自由な思いをする。
基本語彙を十分知っているつもりでも発話無能体験する原因は優先度の不均衡にある。
「念の為」は知らないと言えない
言語の固有表現は単語同様に作文以前の基礎知識だから、知らないと言えない。
この不自由は慣用表現を発話レベルまで練習することにより大きく改善される。
Call Tom just in case (he forgets the meeting).
念の為トムに電話して(忘れているかもしれないから)。
It is anything but a tiger to all seeming (or appearance).
(この絵は)どう見ても虎には見えぬ。
熟語 idiom
「学ぶ」は study が基本だからそれ以外を自分で使う理由がない。
Hit the books(勉強する)も慣用表現だけど、発話観点では外れます。
いわゆるイディオムの大半は要らない方の固有表現。イディオム集は練習教材にならない。