カッパドキア原理
学習と侵食は易きに流れるから難物は残留するという道理。
地層を構成する岩石の硬軟の差で、侵食作用の受け易さに差が出る。悪平等問題。
カッパドキアの岩石遺跡群(トルコ)の風景は音声教材の逆進性を想起させます。
聞き流し効果
①聞き流しは覚え易いフレーズを選択的に覚える。
②覚えにくい部分を常に取り残す。⇛ 手応えがない。
硬軟の違いがある地盤に対して一律に雨を降らせても、
硬い部分は長く残留する。
難度の違うセンテンス
難易度の違うセンテンスが混在する教材では容易なセンテンスが先に消化される。
音声教材は宿命的に、覚えやすいフレーズ(慣用句)を先に覚える。⇛ 未消化部分が残る。
高難度センテンスは埋没してアクセス困難になるから、常に取り残されることになる。
⇨ 埋蔵効果
聞き流しのパラドクス
音声教材は覚えやすい例文に対して有効であるが、覚えにくい例文には無力。
未消化部分こそ聞く値打ちがあるのに、未消化部分は聞き流しで解決できない。
つまり覚えやすいフレーズは元々聞く必要がない。しかも覚えてしまえば却って邪魔だ。
有効であっても非効率(逆進性)
聞き流し系には消費税に似た逆進性効果があります(目的対象外への効果の比重が支配的)。
2次元の紙面と違い、リニアな聞き流し系には学習効率を阻害する宿命的な効果が強く現れます:
教材の希薄化による取りこぼし問題。⇛覚えやすい物だけ覚えて後はスカスカ。
⇨ 待機時間問題
但し、仮に接触頻度が最適化されれば理想の教材と言えます。