埋蔵問題(断片化・希薄化)
習得済みに埋没して教材が空洞化。学習が非効率になる。
大事な未習得部分が放置されたまま教材増殖へ。練習対象が遠ざかる。
希薄化はどの語学教材にも共通する宿命だが、特にリスニングにおいては死活問題となる。
- 覚えやすいフレーズは先に習得済みになり教材の中で多数派になる。
- 学習が進むと練習対象が孤立して埋没する(教材の希薄化)。
- 教材のうち、練習対象が一見して分からない。
音声教材の宿命
教材学習では常に覚えやすい部分から先に習得される。覚えにくい部分は次第に埋没していく。
繰り返し聞く音声教材では希薄化が進むと教材の役に立たなくなる。
取りこぼしと押し売り
この希薄化はが肝心な部分を常に取りこぼし、レベルアップを阻害する。
習得済みが増えるにつれて教材が希薄化。それを補うために教材が増殖。
⇨ カッパドキア原理
本当は未習得文だけを聞きたいけど、それは分散しているから無理。
⇨ ローラー作戦
⇨ 待機時間問題
教材の増殖と偏食
接触頻度が次第に低下する結果、覚えにくい方はますます習得から遠ざかる。
断片化した教材は使いにくいから別の教材に乗り換える。⇨ 教材が増える。
その繰り返しは、覚えやすいものだけ吸収し覚えにくいものを放置することにつながる。
これはすべての教材共通の宿命だが,特に音声教材では工夫のしようがない。