予測文法(認知の先読み) expectancy input
言語において次にどのような語が来るかを無意識的に予測する能力。
文脈から言語要素を先読みする他、振り返って不明瞭の部分を補う。
文の構成要素の予測機能。言語の習熟度の本体。
⇨ 復元トライ
インプットと予測文法
人は話を聞くとき、話の流れを予測しながら理解する。
その能力が言語の聴解を左右するし発話力のベースにもなる。
実用性を追求する語学は、他の習い事と同列には論じられない。
⇨ 自動化理論
認知の先読み機能
プライミング記憶は経験値で内容を予断する機能。細部を補い認知を自動化、高速化。
聴解力と発話力は同根であり依存関係が無い。
⇨ 英語多読
prime とは「呼び水を差す、予備知識を与える、入れ知恵する」という意味。
聴解、発話の正体は復元力
外国語の実力は発話力にあり、発話力は聴解力を補います。
聴解も発話も、語法に習熟していることが前提。語法に習熟していれば聞き取れるし話せる。
- 聴解にこだわらず発話力を追及すれば、聴解力もついてくる。
- 聴解力は音声に対する適応力と語法に対する習熟度に依存する。
- 語法に習熟すれば、発話力にも聴解力にも効果がある。
ネイティブの先読み
外国語の先読み能力は輪郭から細部を補完する潜在能力。⇨思い込み、予断。
語法に対する習熟度に大きく依存し、ネイティブ話者は先読みが自動化されて瞬時に反応する。
一方外語学習者は全て意識上で応答するから反応速度が遅く、結果として情報処理が追いつかない。
この部分の反応性を高めるためには習熟度を高める訓練が必要。
⇨ 想起訓練