英会話本
英会話を練習したいと思って英会話本を買おうと思う。
言いたいことを英語で言えるようになりたい。練習する目的はそれだけだ。
過剰な外国語
英会話本はどれも常用句の寄せ集め構成だ「ネイティブの生きた英語」。
ネイティブが特定場面で言いそうな用例のバリエーションを誇っている。
理想と現実
しかしそれだけで無数にあり、そのまま練習対象にはならない。
⇨ 上等な表現
理想は「専門家として責任持って必須表現を精選した」教材。
どの本を見ても大抵がっかりする。覚えたい例文が本当に少ないのだ。
※自分は既に習得済みだ、とか言う個人的な理由ではない。
世の中の会話系教材
世の中に会話系教材は多く有るが、練習仕様と言える教材を見たことがない(*1)。
販売目的で作られているから汎用性が重視され、構成や密度の点で練習向けでない。
例文だけにしてくれ
必ず次の問題が一つ以上該当する:
- ページの半分以上が解説で占められている。 ※全体的に学習向け
- 例文総数は多いが過半数は練習するに値しない。 ※他の言い方で間に合う(*2)
*1 「瞬間英作文」は珍しい例外。*2 理解の役には立つから必ずしも不要ではない。
学習したいのではなく、使えるようになるための練習をしたい。
それなのに「先ずこれを学習しろ」と言わんばかりに過剰な解説で溢れている。
要らない例文
ある文庫本の英会話本は比較的役に立つ例文が多かったが、こんな例文があった:
Who told you about it?
A little birdie told me. いや、ちょっと小耳に挟んだのでね。
これは要らない。言えなくても全く困らない。
⇨ 上等な表現
他に言い方があるのに、外人が「小耳に挟んだので」と言う必要がない。
役に立つ例文
Why do you have to do it?
I can't help it. 仕方がないよ。
これは汎用的用例であり何度も使う。これ以外の言い方は直訳調で良くない。
市販の英会話集は無責任
覚えやすい例文は大体覚える値打ちがない。
練習しなくても言えるようなものは載せるな。
ネイティブが言うからと言って無闇に載せるな。⇨使い道がない
だいたい同じ意味なのにいくつも載せるな。⇨代表例だけにしてくれ
必須の発話要素は覚えにくい。そういう稀な例文を発掘する必要がある。