単語選び(脳内検索)
状況と用例に基づき脳内で単語を探して取り出すこと。存在と取得は別問題。
対話における発話は、適切な発話パーツを想起して出力する過程。
⇨ 発話回路(逆走ルート)
取り出す練習を重ねれば誰でも話せる人になる。取り出せた単語は発話パーツ。
逆走ルート
活版印刷の植字工。必要なパーツをすぐに取り出す能力は職人技で、練習の賜物。
発話パーツが持つ固有の用例幅(単語の訳出パタン)が検索の手がかりになる。
発話無能とは
発話パーツ不足では利用可能な単語が見つからない。
例文を離れて基本単語を単に基本的意味から想起するだけなら問題にならない。
しかし用例中の用例コア(用例幅)から単語を想起するのが困難。これが単語選び(脳内検索)。
誰もが体験する発話無能とは、単語選びができない状態のことを言います。
⇨ 猿体験
解体と再編
状況に応じて応答をする時は必要なパーツを脳内検索している。
直面するチャンク(chunk)と近い手持ちの部品(発話パーツ=最小互換単位)を見つける。
発話時は近似の発話パーツを土台とし状況に応じて単語レベルで付け替える。
発話 = 発話パーツ + 近似パーツ(入力資産)。
⇨ 英借文
練習は手続き
入力資産(埋蔵金)は記憶の断片として孤立している。
誰でも多くのインプット資産を持っている。あとは入力資産を取り出すだけ。
通い慣れた道も初めて逆走すると迷路に変わります。逆方向の手続きは別途習得が必要。
発話パーツは用例コア(用例幅)として習得すれば取り出しやすい。
迷っている時は脳内で不毛な解体と再編を繰り返す。